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No.274 2015年6月1日

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廃棄物データシート


再校正し委員会公認とする
―全国産業廃棄物連合会に提出する―


 異物混入問題については、先の本紙上においても触れているが、特に東京都産業廃棄物協会医療廃棄物委員会では、廃棄物データシートを排出事業者も提出してもらい、処理に万全を期することにしている。禁忌品は次の通りである。水銀含有物・試薬類・引火性廃油・爆発性物質・スプレー缶・ライター・電池・放射性物質・胎盤・違法なもの。以上を再検討し、見直すべきは見直し、全国産業廃棄物連合会に提出する
ことにしている。


◆産業廃棄物処理実務者研修会◆

産業廃棄物の幅広い知識を学ぶ
―排出事業者及び処理業者を対象―


 産業廃棄物を取り扱う人々の実務に必要な委託契約、マニフェスト、帳簿等産業廃棄物の幅広い知識を 学ぶことを目的に開催されるもので、受講者対象は排出事業者及び処理業者を扱う実務担当者としている。 本年度も7月より2年間、石川県をはじめ岐阜県に及ぶ12ヶ所で行われることになっている。なお研修内容は 産業廃棄物の基礎知識・産業廃棄物の委託処理と委託契約になっており、受講は、全国産業廃棄物連合会 が行っている。

――もう少し頑張るか――

 「医療廃棄物ADPP」なんとなつかしい言葉が出てきたので、一言いっておきたいことがある。現在は「医療廃棄物適正処理推進運動」だそうで、それらしき名称になったようである。連合会では、「感染性廃棄物処理の指針」や「医療廃棄物処理の基礎知識」などを発行し、それなりに啓発活動に努め、一応の成果を上げているとは思うが、何か足りない面があるような気がしてならない。だからといって「医療廃棄物ADPP」が良いのかとも思っているわけではない。医療廃棄物ADPPの主眼は自己チェックによる改善、情報公開、医療関係機関等の理解促進を目的として、行われてきた関係を、多少無理が生じたことも事実で、このぐらいのことは、処理業者側が言うより、国をはじめ地方自治体、医療関係機関等が本格的に取り組まれるようになり、実績も現れてきた。そうは言いながら実態はまだまだなようで、表面に現れることだけでは、全体は見えないところが多く、これからが大変ということである。行政・医療界・処理業界の三位一体論が良く言われるが、実際はうまくいっていないとも言われ、それではどうすれば良いかになるのだが、良い答えは返ってこない。
 いつものように、ここで一踏ん張りと行きたいところだが、いつものように掛け声だけということになりそうで、先が見えているだけに、何ともむなしい気がする。また一方ではここで気を抜いたらだめだとの声も聞こえているのも事実で、こんなことが行ったり来たりしているのが通常なのかもしれない。ようはもう少し頑張っていかなければならないようである。

医療廃棄物研究所  所長 渡辺 昇