No.262 2014年6月1日
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グランドデザインを発表
「巨大地震発生時における災害廃棄物対策検討委員会」では先般大災害発生時の取り組みの基本的な
方向性を示す中間取りまとめとして、グランドデザインを発表した。それによると概要次の通りである。
(1)膨大な災害廃棄物の円滑な処理の確保
(2)東日本大震災の教訓を踏まえた発災前の周到な事前準備と発生後の円滑な処理の確保
(3)衛生状態の悪化・ 環境汚染の最小化による国民の健康の維持
(4)強靭な廃棄物処理システムの確保と資源循環への貢献
(5)大規模広域災害を念頭に置いたバックアップ機能の確保
を前提としたハード面、ソフト面の課題に取り組む必要性で、同グランドデザインに沿って、全国の災害廃棄物
対策を促進していくことにしている。
見ることができます。
災害廃棄物対策検討委員会
グランドデザインを発表
―災害廃棄物の円滑な処理を確保―
「巨大地震発生時における災害廃棄物対策検討委員会」では先般大災害発生時の取り組みの基本的な
方向性を示す中間取りまとめとして、グランドデザインを発表した。それによると概要次の通りである。
(1)膨大な災害廃棄物の円滑な処理の確保
(2)東日本大震災の教訓を踏まえた発災前の周到な事前準備と発生後の円滑な処理の確保
(3)衛生状態の悪化・ 環境汚染の最小化による国民の健康の維持
(4)強靭な廃棄物処理システムの確保と資源循環への貢献
(5)大規模広域災害を念頭に置いたバックアップ機能の確保
を前提としたハード面、ソフト面の課題に取り組む必要性で、同グランドデザインに沿って、全国の災害廃棄物
対策を促進していくことにしている。
◆インフルエンザ発生は◆
事業継続計画の策定を
―人員・その他物資の確保も―
医療廃棄物処理業者にとっては、大災害も大変なことだが、それに伴う感染の拡がりによる、パンデミックの
発生である。廃棄物の処理は、インフルエンザ流行時においても、その事業を着実に継続することが求められ、
その対策は処理業者の関心事でもある。そこで改めてその対策の一端を示すものとする。
(1) 廃棄物処理事業者における事業継続計画の策定
(2) インフルエンザ発生に伴う廃棄物の知識
(3) 人員計画の策定と人員の確保
(4) 物資の確保・資金の確保
(5) 連絡体制
(6) BCP発動時の体制
(7) 感染性廃棄物処理業者における対策
◇感染性対策用保護具リスト
物品名 | 個数 | 備考 |
(1)N95マスク | 1人1枚/日、10人×90枚 | 1ケース50枚 |
(2)ゴーグル | 1人3個、10人×3個=30個 | |
(3)手袋 | 1人5枚/日、10人×300枚 | ディスポタイプ、薄手タイプ |
(4)防護着 | 1人5着、10人50着 | タイベックス(ツナギ服) |
(5)靴 | 10人分 | |
(6)手指消毒アルコール | 30ml 1日2本 | |
(7)非接触型体温計 | 2個 | 事務所、中央制御室に設置 |
※必要な物品の品質、個数については、その都度適正な対応ができるように見直しを図る
━━災害廃棄物と医療廃棄物━━
大規模災害に伴う廃棄物処理については、先の東日本大震災を教訓として、国を始め各都道府県はこぞって、処理指針の作成、結果の取りまとめをとりあえず行ったが、あまりにも対象が大きく広いため、処理完了宣言とまではいかず、安堵する声は無く将来を心配する向きの方が多い気がする。まずここでも問題となる一般廃棄物と産業廃棄物との分類である。実際には災害廃棄物は、多種多様な廃棄物が混在し、同時に多量に発生するため、通常のように処理施設で扱うことは、非常に難しく思われる。特に医療廃棄物については、その分類が困難となり、一廃・産廃・特別産廃等、一体化して取り扱うようにならざるを得なくなり、分類する声も小さくなってしまう。先の阪神大地震においても、当初は医療廃棄物はどうなったかと言われたが、いつの間にか、その声も聞かれず、他の廃棄物の処理の陰に隠れてしまった。その中で聞こえてきたのは、廃棄物容器の使い方として、容器の性格上、いろいろな点で便利で重宝したとのことである。確かに大きさは手ごろで、蓋はぴったりと閉まり、持ち運びに大変助かったそうである。物事は違った面からみると、思わぬ驚きもあるものだと、つくづく考えてしまった。医療廃棄物を中心に考えると大規模災害は、パンデミック状態を示すもので、このことは大災害と同じく、いつおきてもおかしくないことで、常に対応を考えていないとならないことなのである。この件については別に改めて述べることにする。
医療廃棄物研究所 所長 渡辺 昇