No.253 2013年9月1日
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個別追跡情報管理を実施
東京都では、医療廃棄物の適正処理を確保するため、東京都医師会・東京都環境公社・東京産業廃棄物協会
の三者で、バーコードを使った個別追跡情報管理システムをスタートさせるために、医療廃棄物適正処理管理
システムを発足させた。
見ることができます。
東京都の医療廃棄物管理システム
個別追跡情報管理を実施
―東京都医師会・東京都環境公社・東京産業廃棄物協会―
東京都では、医療廃棄物の適正処理を確保するため、東京都医師会・東京都環境公社・東京産業廃棄物協会
の三者で、バーコードを使った個別追跡情報管理システムをスタートさせるために、医療廃棄物適正処理管理
システムを発足させた。
各団体の役割分担
団体名 | 役 割 |
東京都環境局 | 医療廃棄物の適正処理を図るため、法令に基づき指導監督を行うとともに適正処理に向けた普及啓発を行う。 |
東京都医師会 | 地区医師会と連携して、医療廃棄物の適正処理の必要性及び排出者責任の重要性を普及広報する。 |
地区医師会 | 東京都医師会と連携して会員に普及報告活動を行い、本事業に参加する医療機関からの契約手続きの委任を受け、優良な収集運搬事業者および中間処理事業者ごとに、感染性廃棄物処理の委託契約を代理締結する。 |
東京都環境公社 | 東京都の外郭団体かつ公益財団法人として、公平公正な第三者の立場で、システムの開発・運営・管理等を行う。 |
◆全国産業廃棄物連合会・医療廃棄物部会◆
感染性廃棄物処理の実態を調査
―アンケート調査を実施し今後の対応を検討―
全国産業廃棄物連合会・医療廃棄物部会では、かねてより感染性廃棄物処理について、ダンピング競争の
激化が訴えられていたが、この程その現況を把握する為、関係各位にアンケート調査を実施することになった。
アンケート調査は、8月22日より9月13日まで行いその結果は後日報告することになっている。当調査は全国的
に概ねの状況を把握したいことから、連合会医療廃棄物部会・運営委員の地元地域(宮城県・福島県・神奈川県
・福井県・静岡県・大阪府・山口県・愛媛県・鹿児島県)において感染性産業廃棄物処理事業の許可を確保して
いる、府県の産業廃棄物協会傘下企業に送っている。
◎調査の概要◎
・現在の処理料金についてどう思うか
・処理料金は誰が負担するのがよいか
・処理の実勢価格とあなたが考える価格はどうか
夏異変
今年の夏は異常気象を通り越して、大変なことになっているようである。見るもの聞くもの皆初めてで、全国各地とも開設以来初の数字のオンパレードが並んでいる。"夏の終わりを告げる"とか"暑さをもう一度"など感傷的な気持ちなど、消し飛んで早く秋が来てくれの思いがいっぱいである。
枕言葉はさておいて、あらゆる分野に影響が出てきている。まず最初に考えなくてはならないのが、廃棄物の収廃事業である。連日の豪雨・ところかまわず降るゲリラ豪雨等、収運事業には大きくかかわり、今でさえ整備されていない事業を、一層困難にするからである。
医療廃棄物適正処理管理システムなる制度を作り、行政・業界にあげて取り組みはしているが、肝心の排出者側である。医療機関の受け取り方が甘く、徹底しているとは言いかねるのが現状である。いつも問題になる処理料金は依然安く、かえって今でも下がりつつあるようで、いくら適正処理方式を作っても、根底から破壊しかねない勢いを感ずる。このことは医療廃棄物が感染性廃棄物 、一般廃棄物、産業廃棄物、特例管理産業廃棄物等、多くの名称に分れ正直なところ専門家と、言われる人にもわからないのではないか、前から言っているように医療廃棄物が一般廃棄物と、産業廃棄物に分かれているのに、現実には一緒に処理されている面が、多いのではないかと思われる。このことを論ずると紙面がいくらあっても足りなくなるので、この辺りでやめることにする。
ひょんな事から医療廃棄物の基にふれることに発展したが、要は再三言っているように、医療廃棄物問題はそう簡単に解決できるものではないことを、改めて主張する次第である。
医療廃棄物研究所 所長 渡辺 昇