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No.244 2013年1月1日

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東京都医師会・東京都環境公社



新たな医療廃棄物適正処理推進事業
―細かく事務手続きを決め手引書を作成―



 東京都医療廃棄物適正処理推進事業は、事業主体の東京都医師会・東京都環境公社と、関係処理業者が中心となって、平成15年5月よりおこなわれてきたが、この程東京都の優良性基準適合認定制度の活用を図り、ICタグによる個別追跡管理から、電子マニフェスト情報を主とした追跡管理システムに変更することにしている。なお、この構想は平成25年4月より実施するとしている。



医療廃棄物適正処理推進事業業務の手引き


1、医療廃棄物処理の基礎知識
  (1) 排出事業者責任の原則
2、マニフェストと優良性基準適合認定制度
  (1) マニフェストによる廃棄物の追跡管理
3、新たな医療廃棄物適正処理事業
  (1) 事業への取組体制
  (2) 取り扱い対象となる廃棄物
4、本事業における地区医師会と医療機関の役割
5、システムの使用方法
  (1) 収集の申し込み
  (2) 排出時の手順
  イ、使用機材
  ロ、医療機関の承認
  ハ、追跡管理結果の報告および確認

 年頭にあたり


 思わぬ方向に舵を切っていく、まさに今の状況を思わせる言葉である。競争社会が高じて、もうける側はますますもうけ、貧乏人はますます貧乏にという構図は、格差社会のモデルを提供しているようなもので、口でいくら平等といい、民主主義の成果を作り出すと言っても始まらないのである。
 一方的に平等といっても、差別なく皆等しく並みである平等は、人間の善悪を偏りなくみる呼び方で、物事は独立しているのではなく、同一のあり方をしているという意味合いを持っている。
 難しいことはさて置き、基本的には未熟な人格の持ち主の、集まりである現在の集団社会では、人格者であることを自らに課することもなく、自由奔放に生きているのが大部分なため、相手を理解しようとする努力を怠り、自分の気持ちだけで解決しようと考えた結果、多くの悪いことが起こってしまったと言える。戦后営々と築いてきた日本的民主主義が音を立てて崩れゆく様は、見ているものにとって耐えられないものである。
民主主義の基本である「自由」「平等」「友愛」は、今更言うまでもなく、誰でも知っていることで、このことがいかに難しいかも知っているだけに、常に言い続けなければならないので、あらゆる機会に述べているわけである。昔はどうだったこうだったとはよく言うことで、今更言ったところでしかたのない面もあるが、中には良いことも言っているのである。それがため世の中は極端なことも起こらず、ある程度平隠でいられたと言える。
小難しいことを述べたが、要は平等と言いながら多くの場合、平等になっていないことを嘆いているのである。このような嘆きが薄らぐことを、年の初めに際し祈っている。
 医療廃棄物研究所 所長 渡辺 昇