No.162 2006年3月1日
医療機関対象研修会
東京都環境局・東京都医師会・東京産業廃棄物協会共催
東京都・都医師会・東京産廃協の三者共催で
恒例の、東京都環境局・東京都医師会・東京産業廃棄物協会三者共催による医療廃棄物適正処理研修会が、先日の処理業者対象研修会に引き続いて、下記の通り開催されることになった。今回は、医療機関関係者を対象とし、東京都医師会などが実施している医療廃棄物適正処理推進事業を中心に、各関係団体による対応について研修することになっている。
日時
平成18年3月25日(土) 午後1時30分より
会場
都民ホール 都議会棟1階(東京都新宿区西新宿2‐8‐1)
対象者
医師、歯科医師、獣医師、医療機関の特別管理産業廃棄物管理責任者
参加費
資料代として1,000円を当日会場で
問い合わせ先
社)東京都医師会事務局 (TEL:03‐3244‐8821)
全産廃連・医療廃棄物部会
ADPP(医療廃棄物編)再度見直しへ
審査方法への要望に応え合理化
(社)全国産業廃棄物連合会・医療廃棄物部会は、適正処理推進プログラム(ADPP)医療廃棄物編の見直しにより、平成17年度より参加の審査を行ってきたが、初めての試みのため多少の戸惑いもあり、特に審査方法について各関係者より再度見直しの要望もあった。そのため、先日、医療廃棄物部会運営委員会を開き、平成18年度実施に際して参加要項の一部を手直しすることになった。
医療廃棄物研修会
鳥インフルエンザ廃棄物処理等の最新情報
医療廃棄物を巡る諸問題を取り上げ
医療廃棄物研究会主催、廃棄物学会後援による研修会も今年で13回目を数え、下記の通り開催することになった。今回は、午前の部で環境省および東京都がどのような不適正処理対策を考えているかについて講演し、午後の部では最近問題となっている鳥インフルエンザ廃棄物の処理などに関して、各方面の関係者が講演することになっている。
日時
平成18年3月17日(金)10時〜16時30分
会場
東京慈恵会医科大学 1号館5階講堂(東京都港区西新橋3‐25‐8)
参加費
会員1万円 非会員2万円 学生3,000円
お問い合わせ
医療廃棄物研究会(TEL:03‐6403‐5870 FAX:03‐6403‐5871)
虚構の上に立つ虚妄の正義
今回、あえて小難しい標題にしたのは、現在の社会状況とそっくりの感があり、平易な言葉よりも訴える度合いが強いのではないかと考えたからである。要するに、「つくりごと(実体を伴わないもの)」の社会で「うそ・いつわり」の正義を叫んでいる様をあらためて強調しているに過ぎないのだが、それにしても日々伝えられる事例(事件といってもよいのか)を見るにつけ聞くにつけ、なぜこのような世情になったのか、また今後どうなるのか、暗澹たる気分にならざるを得ない。
医療廃棄物処理という狭い分野に限ってみても、環境倫理が確立しているとはいえないままに、処理技術や処理システムが先行し、一応の成果が喧伝される結果、適正処理の原点が見失われているのではないかと危惧している。
「虚構の上に立つ虚妄の正義」と大上段に構えてはみたものの、ではどうすればよいのかというと、答えはなかなか出てこないもどかしさがあり、今まで何をやってきたのか、一抹の虚しさを感じる。
とはいえ、適正処理の旗を降ろすわけにはいかないならば、現実を直視し、実践を通じて問題の解決に取り組まざるを得ない宿命にあることを忘れてはいけない。歌の文句ではないが、世の中みんなこんなことで済まされればよいのだが。