No.149 2005年2月1日
医療廃棄物関係各種研修会
医療廃棄物処理従事者対象に開催
各団体の特質を活かした内容で研修会・研究発表会
東京都環境局・東京都医師会・東京産業廃棄物協会
三者共催による平成16年度処理業者対象の「医療廃棄物処理従事者への研修会」を下記のとおり開催することになった。
日時
平成17年2月14日(月) 13:30〜16:30
会場
東京都環境局職員研修所 7F視聴覚ホール(東京都千代田区外神田1-1-6)
参加費
東京産業廃棄物協会会員1,000円、協会非会員2,000円
プログラム
- 開会挨拶
- 東京都環境局廃棄物対策部長・(社)東京産業廃棄物協会会長
- 産業廃棄物処理の動向について
- 東京都環境局 林田 耕作
- 東京都医師会の取り組みについて
- (社)東京都医師会 鈴木 聰男
- 医療廃棄物処理事業について
- (財)東京都環境整備公社 上田 忠彦
- 処理業界の対応について
- (社)東京産業廃棄物協会 渡辺 昇
問い合わせ先
社団法人 東京産業廃棄物協会 TEL:03-3499-6106 FAX:03-3499-6108
医療廃棄物研究会
第12回医療廃棄物研修会が、「医療廃棄物をとりまく環境と求められる適正処理」をテーマに、廃棄物学会後援のもと下記のとおり開催されることになった。
日時
平成17年2月16日(水)10:00 〜 17:00
会場
東京慈恵会医科大学 大学1号館 5階講堂
参加費
会員1万円、非会員2万円、学生3,000円(会員…廃棄物学会員を含む)
問い合わせ先
医療廃棄物研究会事務局 TEL:03-6403-5870 FAX:03-6403-5871
医療廃棄物の戦略的マネジメントに関する研究事業
日時
平成17年2月17日(木)10:00〜17:00(受付開始:9:30)
会場
国連大学 エリザベス・ローズ会議(東京都渋谷区神宮前5-53-70)
主催
平成16年度環境省廃棄物処理等科学研究費補助金「医療廃棄物の戦略的マネジ メントに関する研究(代表研究者:岡山大学大学院教授 田中 勝)」事業
共催
医療廃棄物研究会、廃棄物学会
参加費
無料
お問い合わせは医療廃棄物研究会事務局へ
排泄物をどう考えるか
院内・院外にかかわらず感染事故は依然後を絶たない。最近ではノロウイルスによる感染事故が、先月号で述べた「報告はされていない」どころか報告がありすぎるくらい連日報道されている。
そこで気にかかるのは、感染源について「排泄物」という言葉が目立つことである。排泄物には当然糞尿が含まれ、その取り扱いが問題になる。従来排泄物については、一応結核病棟等の特別な場所から排出されるものに限って規制されていたが、紙オムツの処理問題が絡み、なかなか規定どおりにいかなかったようで、昨年の「感染性廃棄物処理マニュアル」の改訂でも、使用済み紙オムツについて、参考ではあるが感染症法に規定される感染症に関し、感染性廃棄物の該否の別を一類から五類に分け、それぞれ○×方式で区別することになった(その他、指定感染症・新感染症は感染性廃棄物になる)。
確かに一見合理的な判断基準といえるが、現場サイドでの取り扱いは依然まちまちで、紙オムツは一般廃棄物(感染性一般廃棄物ではない)との概念から抜けきれず、現に多くの医療機関をはじめ老人ホーム等で感染性廃棄物とは別に入札や見積り合わせが行われている。
鳥インフルエンザ、ノロウイルスの感染について排泄物が取り沙汰されている折でもあり、せっかくマニュアルでも判断基準を示したのであるから、これを機会に紙オムツ問題を経済的な観点(紙オムツの処理は経済問題が絡む)も加え、より踏み込んだ議論をすべきと考える。